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EARLの医学ノート

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敗血症をメインとした集中治療,感染症,呼吸器のノート.Stop Sepsis, Save Lives.

【文献】明日からの診療に役立たない小ネタ文献40報

夏休みなので,救急集中治療・感染症・呼吸器から離れて,明日からの診療に役立たない(一部役立つかも?),小ネタで使える「へぇ~」と言いたくなる文献集.

朝食を抜くと冠動脈疾患リスク増加
Cahill LE, Chiuve SE, Mekary RA, et al. Prospective Study of Breakfast Eating and Incident Coronary Heart Disease in a Cohort of Male US Health Professionals. Circulation 2013; 128: 337-43
PMID:23877060
米国の45-82歳男性26902例を16年間追跡調査.冠動脈疾患リスクは,朝食を抜くと1.27倍,夜遅くに夕食をとると1.55倍有意に増加する.

β遮断薬プロプラノロールは人種差別を減少させる
Terbeck S, Kahane G, McTavish S, et al. Propranolol reduces implicit negative racial bias. Psychopharmacology (Berl). 2012; 222: 419-24
PMID:22371301
英国の白人36人をβ遮断薬プロプラノロール40mg投与群とプラセボ投与群に無作為割付した二重盲検RCT.服用から1-2時間後に人種に関する潜在連想テスト(IAT)を受け,コンピュータの画面で黒人と白人の写真を見せ,即座に好意的区分か,否定的区分かに分類させた.その結果,プロプラノロール服用群の1/3以上が非人種差別主義の方に偏っていた.一方でプラセボ群は誰1人としてそうした傾向が表れなかった.無意識にとっている人種差別的態度は薬で調節できるという可能性がある.

夜勤は乳癌のリスク
Grundy A, Richardson H, Burstyn I, et al. Increased risk of breast cancer associated with long-term shift work in Canada. Occup Environ Med 2013 Jul 1
PMID:23817841
夜勤と乳癌の関連性について検討したカナダ2313例解析.夜勤歴29年以下は乳癌とは関連がみられなかった.30年以上の夜勤シフトは乳癌リスクが2.21倍有意に増加する.この傾向は看護師等の医療従事者以外でも同様であった.

発癌リスクとなる10の習慣
Yang G, Wang Y, Zeng Y, et al. Rapid health transition in China, 1990-2010: findings from the Global Burden of Disease Study 2010. Lancet 2013; 381: 1987-2015
PMID:23746901
中国での調査.癌になりやすい10の習慣:①熱いお茶好み,②野菜や果物を摂らない,③大便我慢,④夜眠らない,⑤長時間座り動かない,⑥小さなことに首を突っ込んでいらぬ苦労する,⑦コンドーム非使用,⑧一旦吸い終わった煙草をまた吸う,⑨豪華すぎる室内装飾(建材に発癌性物質),⑩家族に癌患者

遠距離恋愛のエビデンス
Jiang LC, Hancock JT. Absence Makes the Communication Grow Fonder: Geographic Separation, Interpersonal Media, and Intimacy in Dating Relationships. J Communication 2013; 63: 556-77
カップル63組(約半数が遠距離恋愛)の解析.平均恋愛期間は2年未満,遠距離恋愛群は平均1年5カ月の間遠距離.長距離恋愛群は非長距離恋愛群よりも有意に,自分自身のことについて打ち明け,より親密な結びつきを感じていた.

顔の魅力と生理機能
Rantala MJ, Coetzee V, Moore FR, et al. Facial attractiveness is related to women's cortisol and body fat, but not with immune responsiveness. Biol Lett 2013; 9: 20130255
PMID:23697641
男性ではイケメンで免疫力が高いが,女性では顔面の魅力は免疫力と相関せず,生殖能力と寿命に関連していた.
PMID:23697641

日本人女性における煙草と皮膚
Tamai Y, Tsuji M, Wada K, et al. Association of cigarette smoking with skin colour in Japanese women. Tob Control 2013 Jan 26
PMID:23355625
日本人女性の喫煙者では,非喫煙者と比較して皮膚が約2倍黒ずむ.岐阜県の女性939例の観察研究.

抗菌薬ミノサイクリンによる浮気防止効果
Watabe M, Kato TA, Tsuboi S, et al. Minocycline, a microglial inhibitor, reduces 'honey trap' risk in human economic exchange. Sci Rep 2013; 3: 1685
PMID:23595250
ミノサイクリンには女性の魅力に関する男性のイメージを変える作用があり,投与されると男性の浮気心に変化が生じ,男性は魅力的な女性からセックスを求められても心が揺れることもなく勧めを断わる.ミクログリア阻害作用により男性のハニートラップにかかるリスクを減少させる.プラセボ対照RCT.
※浮気防止薬としてはオキシトシン鼻スプレーもあり,RCTで効果が示されている(J Neurosci 2012; 32: 16074-9).

男性の心理的ストレスが女性の体格の好みに与える影響
Swami V, Tovée MJ. The impact of psychological stress on men's judgements of female body size. PLoS One 2012; 7: e42593
PMID:22905153
ポイント:ストレスを受けている男性はふくよかな女性への好みが増し,有意に高体重女性に最大の魅力を感じる.

ダイエットソーダに含まれる人工甘味料製剤は逆効果
Swithers SE. Artificial Sweeteners Produce the Counter-Intuitive Effect of Inducing Metabolic Derangements. Am J Physiol Endocrinol Metab 2013, Epub ahead of print
過去5年間の人工甘味料に関する研究のシステマティックレビュー.ダイエットソーダに使用されている人工甘味料は体内や脳内の仕組みを混乱させる作用がある.ダイエットソーダばかりを摂取している人が本物の糖分を摂取すると血糖値や血圧を調整するホルモンが分泌されなくなる.さらに,人工甘味料は空腹感を感じさせ,甘いものが食べたくなる衝動も起こさせ,普通のソーダよりもダイエットソーダを飲んだ方が太りやすい傾向がみられた.ダイエットソーダでたとえ太らなかったとしても,糖尿病,心疾患,脳卒中リスクは増加する.

長期間無職と自殺:システマティックレビュー&メタ解析
Milner A, Page A, LaMontagne AD. Long-term unemployment and suicide: a systematic review and meta-analysis. PLoS One 2013; 8: e51333
PMID:23341881
長期間の無職は自殺リスクを1.70倍有意に増加させる.特に無職の期間5年以内が最も自殺リスクが高く,2.50倍であった.16報メタ解析.

精神疾患患者の殺人被害者リスク
Crump C, Sundquist K, Winkleby MA, et al. Mental disorders and vulnerability to homicidal death: Swedish nationwide cohort study. BMJ 2013; 346: f557
PMID:23462204
スウェーデン7253516例のコホート研究.精神疾患患者は精神疾患を持たない患者に比べて殺人被害者となるリスクが4.9倍有意に増加する.リスクは薬物使用で9倍,人格障害で3.2倍,うつ病で2.6倍,不安障害で2.2倍,統合失調症で1.8倍有意に増加した.

満月の夜は眠れない?月の満ち欠けがヒトの睡眠に与える影響のエビデンス
Cajochen C, Altanay-Ekici S, Munch M, et al. Evidence that the Lunar Cycle Influences Human Sleep. Curr Biol 2013 Jul 23
PMID:23891110
20-74歳の33例を対象とし,夜間の脳波,眼球運動,睡眠ホルモンのメラトニン分泌量を計測.満月頃の夜は新月頃の夜に比べ,睡眠に入るのに5分多く時間を要し,睡眠時間が20分少なく,深い睡眠が3割減少した.

日焼け止めクリームと皮膚年齢
Hughes MC, Williams GM, Baker P, et al. Sunscreen and prevention of skin aging: a randomized trial. Ann Intern Med 2013; 158: 781-90
PMID:23732711
豪州で55歳以下の白人903例を,日焼け止め(+15)を毎日塗るか,塗りたい時に塗るか,ベータカロチンを毎日飲むか、プラセボを飲むか,で施行した2x2RCT.日焼け止めを毎日塗ると4.5年後の皮膚の老化を24%抑制した.ベータカロチンは効果がみられなかった.
※あくまでもオゾン層破壊が著しいオーストラリアでの検討なので日本にあてはまるかは「?」

術前の音楽による効果
Bradt J, Dileo C, Shim M. Music interventions for preoperative anxiety. Cochrane Database Syst Rev 2013; 6: CD006908
PMID:23740695
術前患者の不安に対する音楽療法は有益な効果をもたらす.音楽療法は術前の鎮静薬や抗不安薬の代替となるかもしれない.26報RCT,2051例コクランメタ解析.

変形性膝関節症に対するヒアルロン酸関節内注射:システマティック・レビュー&メタ解析
Rutjes AW, Juni P, da Costa BR, et al. Viscosupplementation for osteoarthritis of the knee: a systematic review and meta-analysis. Ann Intern Med 2012; 157: 180-91
PMID:22868835
変形性膝関節症に対するヒアルロン酸関節内注射の有効性を検討した89報12667例のメタ解析.ヒアルロン酸は関節内注射は有効性が乏しく,重大な有害事象リスクが1.41倍有意に増加した.
※この報告もあってか,2013年6月に行われた米国整形外科学会の変形性膝関節症ガイドライン改訂でヒアルロン酸関注は非推奨に切り替わった.なお,ヒアルロン酸関注の有効性を検討したRCTにおいてCOI(利益相反)と結論との関連性を指摘する報告もある(J Arthroplasty 2013 Jul 23, PMID:23890521).

グラスの形は飲酒速度に影響する
Attwood AS, Scott-Samuel NE, Stothart G, Munafò MR. Glass shape influences consumption rate for alcoholic beverages. PLoS ONE 2012; 7: e43007
PMID:22912776,Free Full Text
ポイント:フルグラスにおいて,カーブドグラス(海外のサワーグラスの大きい版)よりストレートグラス(コリンズグラス)でお酒を呑む方がアルコール摂取速度が60%遅い.非アルコール飲料やハーフサイズではこの傾向はなかった.この傾向は非アルコール飲料では見られなかった.アルコール呑みながらだとグラスの形を錯覚するとのこと.

嘘の記憶の創造
Ramirez S, Liu X, Lin PA, et al. Creating a false memory in the hippocampus. Science 2013: 341; 387-91
PMID:23888038
海馬に光を当てることで過誤記憶を人為的に作り出すことに成功.マウスモデル研究.
※ノーベル賞受賞者である利根川進先生の研究グループの報告.昨年もマウスの記憶に書き込み報告があったが違う手法の模様(Nat Neurosci 2012; 15: 1430-8).映画「トータルリコール」の世界が現実に?

記憶の転送
Pais-Vieira M, Lebedev M, Kunicki C, et al. A brain-to-brain interface for real-time sharing of sensorimotor information. Sci Rep 2013; 3: 1319
PMID:23448946
複数の頭脳をつなぎ合わせて「スーパー脳」を創造する試みとして,遠く離れた北米と南米の実験室にいるラットの脳を電極でつなぎ,片方のラットが覚えたことを別のラットに伝えることに成功.

男性の好みと女性の閉経
Morton RA, Stone JR, Singh RS. Mate choice and the origin of menopause. PLoS Comput Biol 2013; 9: e1003092
PMID:23785268
女性が閉経する原因は,男性がパートナーとして若い女性を好む傾向があり,それにより女性が遺伝子変異を起こすからとする仮説.コンピューターシミュレーションモデル研究.

癌組織と正常組織を見分ける外科用ナイフiKnife
Balog J, Sasi-Szabo L, Kinross J, et al. Intraoperative tissue identification using rapid evaporative ionization mass spectrometry. Sci Transl Med 2013; 5: 194ra93
PMID:23863833
組織切除に使用する電流によって発生する蒸気を分析し,その組織が正常組織か癌組織かを数秒で医師に報告する新しい機能を持つ外科用ナイフiKnifeの81例臨床試験で,判別率100%と高い精度を確認.

週末に手術すると死亡率増加
Aylin P, Alexandrescu R, Jen MH, et al. Day of week of procedure and 30 day mortality for elective surgery: retrospective analysis of hospital episode statistics. BMJ 2013; 346: f2424
PMID:23716356
英国4133346例の解析.月曜日と比較して,金曜日に手術された患者の死亡リスクは1.44倍有意に増加し,週末だと1.82倍有意に増加した.

経胃的虫垂切除術
Kaehler G, Schoenberg MB, Kienle P, et al. Transgastric appendicectomy. Br J Surg 2013; 100: 911-5
PMID:23575528
虫垂炎14例に対する経胃的虫垂切除(口から内視鏡→胃壁に針を刺して管を貫通させる→胃液が漏れないようにバルーンでブロック→腹腔内から虫垂切除)の経過は良好.

患者は麻酔科医についてどれだけ知っている?
Gottschalk A, Seelen S, Tivey S, et al. What do patients know about anesthesiologists? Results of a comparative survey in an U.S., Australian, and German university hospital. J Clin Anesth 2013; 25: 85-91
PMID:23333789
米独豪の3つの大学病院で待機的手術を受ける900例(各施設300例)を対象に,術前アンケートを施行した.麻酔科医が医師であることを知っていた患者はそれぞれ米国58%,独83%,豪71%.大多数(>75%)は麻酔科医になるために必要なトレーニング量を過小評価していた.患者は,麻酔科医が患者を眠らせ,覚醒させるという役割を認識していた.多くの患者は術中の医学的問題を治療する上での麻酔科医の役割を理解していなかった.患者は,感染,術中覚醒,目が覚めないことなどの多様な不安を抱えているが,これらの問題を治療する責任は誰にあるのかについてはよく知らなかった.ドイツの大学病院では,患者の71%は集中治療室での治療を麻酔科医の職務であると評価したが,米国(42%)と豪州(49%)ではドイツよりも有意に少なかった.手術室外での職務(蘇生,医学生教育や慢性疼痛の治療)への理解は全ての施設で非常に低かった(<50%).

優秀な麻酔科医は手術室でどう振舞うのか: 非技術的熟練についての質的研究
Larsson J, Holmstrom IK. How excellent anaesthetists perform in the operating theatre: a qualitative study on non-technical skills. Br J Anaesth 2013; 110: 115-21
PMID:23048067
熟練麻酔看護師から見て、優れた麻酔科医は手術室でどう行動するのか明らかにするための記述的・質的研究.熟練麻酔看護師の面接による解析.熟練した麻酔科医の特徴として以下のことが見いだされた.①課せられた業務に対する体系的,確実な,集中的アプローチ法.②導入前に行動計画について明瞭に,有益な要約を行なうこと.③自身の誤りやすさを認めつつ,麻酔の複雑さに謙虚である.】④患者中心で,導入前に患者と個人的接触をする.⑤全体を見落とすことなく診療行為によどみがない.⑥危機的状況においても沈着冷静であり,強い主導姿勢にも変わりがない

米国医師の年収の性別による差の調査
Jagsi R, Griffith KA, Stewart A, et al. Gender differences in the salaries of physician researchers. JAMA 2012; 307: 2410-7
PMID:22692173
米国の医師800名の年収調査で,男性医師200433$vs女性医師167669$で有意に男性医師の方が年収が高かった.男性医師は最終的スペシャリティーアカデミックランク,指導的地位,出版,研究機関補正後も高年収と相関していた(+13399$).

禁煙成功後に体重は増加する:メタ解析
Aubin HJ, Farley A, Lycett D, et al. Weight gain in smokers after quitting cigarettes: meta-analysis. BMJ 2012; 345: e4439
PMID:22782848
ポイント:62報のメタ解析.禁煙成功の後12ヶ月時にはおよそ4-5㎏の体重増加が起こる.また多くの場合,禁煙開始3ヶ月以内から体重増加はみられている.

クロピドグレルの効果と喫煙
Gurbel PA, Nolin TD, Tantry US. Clopidogrel efficacy and cigarette smoking status. JAMA 2012; 307: 2495-6
PMID:22797448
ポイント:プラビックスは非喫煙者では効果が得られにくい可能性.
※同様の報告が他にもある(J Am Coll Cardiol 2008; 52: 531-3).

長期間の中等量アルコール摂取は関節リウマチリスクを減少させる
Di Giuseppe D, Alfredsson L, Bottai M, et al. Long term alcohol intake and risk of rheumatoid arthritis in women: a population based cohort study. BMJ 2012; 345: e4230
PMID:22782847
ポイント:226032例のコホート研究.女性において,アルコール中等量(4杯以上)摂取は少量(1杯以下)摂取と比較して関節リウマチリスクを37%減少させる.アルコールの種類(ビール,ワイン,リキュール)は有意差なし.

米国外科医のアルコール乱用・依存
Oreskovich MR, Kaups KL, Balch CM, et al. Prevalence of alcohol use disorders among American surgeons. Arch Surg 2012; 147: 168-74
PMID:22351913
ポイント:米国外科医7197名の解析.15.4%(男性13.9%,女性25.6%)がアルコール乱用・依存であり,医療ミスのリスクは1.45倍で有意に関連していた.燃え尽き(OR 1.25),抑うつ(OR 1.48)がアルコール乱用・依存の外科医に特に見られた.

30-59歳の日本人男性の職業別死亡率
Wada K, Kondo N, Gilmour S, et al. Trends in cause specific mortality across occupations in Japanese men of working age during period of economic stagnation, 1980-2005: retrospective cohort study. BMJ 2012; 344: e1191
PMID:22396155
ポイント:30-59歳の日本人男性の職業別死亡率の傾向を1980年から2005年にかけてコホート研究で調査.全死因および4大死因による年齢標準化死亡率は減少したが,管理職と専門職では90年代後半から増加した.死亡率は生産,事務,販売従事者で最も低かった.90年代後半からは自殺が急増していた.

LSD単独投与はアルコール乱用を減少させる:メタ解析
Krebs TS, Johansen PO. Lysergic acid diethylamide (LSD) for alcoholism: meta-analysis of randomized controlled trials. J Psychopharmacol 2012; 26: 994-1002
PMID:22406913
ポイント:6報のRCT,536例の解析で,アルコール乱用者に対するLysergic acid diethylamide(LSD)単剤投与はアルコール乱用を減少させる(OR 1.96).

メンソール煙草と心血管・肺疾患
Vozoris NT. Mentholated cigarettes and cardiovascular and pulmonary diseases: a population-based study. Arch Intern Med 2012; 172: 590-1
ポイント:メンソール系煙草は非メンソール系煙草に比べ2.25倍脳卒中リスクが高い.女性においては3.28倍とさらに高い.

米国医師の自殺
Gold KJ, Sen A, Schwenk TL. Details on suicide among US physicians: data from the National Violent Death Reporting System. Gen Hosp Psychiatry 2013; 35: 45-9
PMID:23123101
ポイント:米国自殺者31636名の解析で,医師は非医師に比べて自殺リスクは3倍,向精神薬,ベンゾジアゼピン,バルビタール酸服用が有意に多く,アルコール・薬物乱用は有意に少なかった.

チョコレート消費量が多い国はノーベル賞受賞者が多い
Messerli FH. Chocolate consumption, cognitive function, and Nobel laureates. N Engl J Med 2012; 367: 1562-4
PMID:23050509
23カ国のチョコレート摂取量とノーベル賞受賞者数の人口比の研究で,チョコレートの消費量が多い国はノーベル賞受賞者を輩出する確率が高い.

オリンピックメダリストは一般市民より長寿
Clarke PM, Walter SJ, Hayen A, et al. Survival of the fittest: retrospective cohort study of the longevity of Olympic medallists in the modern era. BMJ 2012; 345: e8308
PMID:23241272
後ろ向きコホート試験.15174人のオリンピックアスリートで1896年のアテネから2010年のバンクーバーまで(27の夏季,21の冬季)にメダルを獲得した人を解析.メダリストは国,年齢,性別,出生年度によって調整された一般市民とマッチングを行った.メダリストはメダル獲得後30年の生存が一般市民に比べて有意に1.08倍長かった.メダリストは一般市民と比べて平均2.8年長生きしていた.

女性の脳MRIによる統合失調症とうつ病の鑑別
Ota M, Ishikawa M, Sato N, et al. Discrimination between schizophrenia and major depressive disorder by magnetic resonance imaging of the female brain. J Psychiatr Res 2013 Jul 3
PMID:23830450
女性統合失調症患者25例と女性うつ病患者25例の脳の形態の違いをMRIを用いて測定.感度約80%の精度で2つの疾患を鑑別できた.

胃酸抑制薬と胃癌:メタ解析
Ahn JS, Eom CS, Jeon CY, et al. Acid suppressive drugs and gastric cancer: a meta-analysis of observational studies. World J Gastroenterol 2013; 19: 2560-8
PMID:23674860
胃酸抑制薬と胃癌の関連を検討した観察研究11報94558例のメタ解析.胃酸抑制薬は胃癌リスクを1.42倍有意に増加させる.薬剤別では,H2RAで1.40倍,PPIで1.39倍であった.
※ピロリ菌については考慮されておらず,胃癌リスクがもともとある患者が胃炎・胃潰瘍症状で胃酸抑制薬を内服することが多いからこのような結果になっている可能性もある.とはいえ,PPIで胃癌が発生する機序について触れている論文もある(Curr Gastroenterol Rep 2008; 10: 543-7).

アトピー性皮膚炎患者において汗に含まれる真菌蛋白MGL 1304はアレルゲンである
Hiragun T, Ishii K, Hiragun M, et al. Fungal protein MGL_1304 in sweat is an allergen for atopic dermatitis patients. J Allergy Clin Immunol 2013 May 28
PMID:23726042
アトピー性皮膚炎患者のかゆみなどのアレルギー反応は,真菌Malassezia globosa由来のタンパク質MGL1304が汗に溶け皮膚に浸潤して皮膚細胞と反応することが原因と判明した.

耳鳴りの脳の関係
Ueyama T, Donishi T, Ukai S, et al. Brain regions responsible for tinnitus distress and loudness: a resting-state FMRI study. PLoS One 2013; 8: e67778
PMID:23825684
重度の耳鳴患者24例の脳MRI解析.重症患者ほど脳の特定部位のネットワークに異常があり,耳鳴音は聴覚とは関係なく脳で作り出されていた.耳鳴の強さは尾状核や海馬が関連し,耳鳴の不快感は前頭葉の一部が関与していた.
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by DrMagicianEARL | 2013-08-14 00:01 | 文献 | Comments(0)

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